02.動物関係法令「産業動物に関する法令」「実験動物に関する法令」「展示動物に関する法令」

産業動物に関する法令

法令名	目的	概要
家畜伝染病法	畜産物を安定供給する為。家畜の伝染病疾患の発生予防、まん延の防止によって、畜産の振興を図る。	伝染病発生時の届出・殺処分・移動制限、輸出入検疫、衛生管理基準などを定めている。
産業動物の飼養及び保管に関する基準	「動物愛護管理法」に基づき、人の生命・身体・財産を侵害したり、人の生活環境を損なわないよう努める。	産業動物の生理・生態・習性などを理解し、適切な給餌・給水や必要な健康管理を行う。

畜産物　→食肉や牛乳、卵、ハチミツなど

家畜の飼育目的を問わず（ペットであっても）、まん延を適切に防止する為、家畜主に該当する動物も対象（ポニー、ミニブタ、アヒル、ウズラなど）。

実験動物に関する法令

「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」

「動物愛護管理法」に基づき制定。

「３Rの原則」に配慮することが定められている。

1. 実験方法の洗練、実験動物の苦痛軽減（Refinement）苦痛の少ない方法を選択。
2. 代替法の活用（Replacement）コンピューター・シミュレーションなど、動物を使用しない実験法に切り替える。
3. 使用動物数の削減（Reduction）最小限まで減らす。

概要：実験動物の生理・生態に配慮、感謝の念と責任をもって適切な飼育管理を行う。周辺の生活環境の保全に努めること。

展示動物に関する法令

　動物園に特化した法令はない、幾つかの法令が関わる。

「動物愛護管理法」（環境省所管）では、動物園は第一種動物取扱業（展示）として規制

「展示動物の飼養及び保管に関する基準」

基本：展示動物の生態や習性などに配慮した飼育環境を構築し、飼育展示を行うこと、周辺の生活環境の保全に努めること