産業動物の福祉と提言
1960年代のイギリス
「集団的畜産」が当たり前(「工場畜産」ともいう)。合理的に大量生産
1964年 ルース・ハリソン「アニマル・マシーン」著書
動物福祉を考える原点 (虐待性を告発)
市民に飼育環境の改善を求める
イギリス政府 F・W・ロジャーズ・ブランベル(動物学者)を中心とした
科学諮問機関(ブランベル委員会)発足
1965年 「ブランベル報告書」をまとめた
1979年 「家畜福祉協議会」(FAWC)設立
イギリス政府の諸門機関
「5つの自由」動物福祉の基本理念
- 飢えと渇きからの自由
- 不快からの自由
- 苦痛からの自由
- 恐怖と抑圧からの自由
- 自由な行動をとる自由
多様化する動物倫理
1970年代 「動物の権利」運動
すべての動物は人権と同等の権利をもつ
ベンサム(18世紀 イギリスの哲学者)によって体系化された功利主義に基づく
1975年(昭和50)年
オーストラリアの哲学者ピーター・シンガー「動物の解散」出版
権利運動のバイブル。人と動物を別扱いするのは「種差別」
アメリカをはじめ、世界各地に広がる
1983(昭和58年)
アメリカの哲学者トム・リーガン「動物の権利の根拠」出版
1986年(昭和61年)
「動物(科学的処置)法」(動物実験規制法)
「3R」「5つの自由」の概念が盛り込まれた
1997年(平成9)
アムステルダム条約(最大限の配慮が必要)
- 2012年(平成24) EU 従来型のバタリーゲージでの採卵鶏の飼育禁止
- 2013年(平成25) 「EU化粧品指令」(化粧品について、動物実験禁止)
「動物の権利」(アニマル・ライツ)
「すべての動物にも 人間と同じように生きる権利がある」
「功利主義」に基づくと考えられている
ジェレミー・ベンサム提唱(英の哲学者)
「動物に不必要な痛みや苦しみを与えない」
動物福祉と共通する部分もあるが、利用することに否定的(なるべく軽減する方法で、飼育・利用)
1892年
ヘンリー・ソルト(思想家)「動物の権利」出版
その種に相応した適切に制限された自由をもって、自由の生を生きる権利があると主張
これが根源となり、現代の権利運動へと発展
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