2.01.2020

17週までの「スカーレット」の感想。主に三津絡み。

現在放送中のNHK朝ドラ「スカーレット」にモデルはいない。舞台は滋賀県甲賀市信楽町。陶芸家神山清子さんを取材して参考にしている。
番組紹介|連続テレビ小説「スカーレット」|NHKオンライン
公式としてはあくまで参考であってモデルではない。最近のスカーレットの感想。三津の存在とか、喜美子と八郎の関係とか。

ただモデルでないと言っても、神山さんの流れ的なもは結構同じで、今の時代の放送に合わせてマイルドにし、嫌な人物の登場を無しにしている。神山さんの人生を忠実にするとおしんなみの過酷なのになる。あの時代なら、一般の人でも小説にできるような人生歩んでいたりする。
神山さんの半生を描いたのは映画である。神山清子を田中裕子、息子を窪塚俊介。夫が不倫し離婚し、子供二人を育てる。親子愛と焼き物作りの苦悩。

三津の存在について

情報として、三津のモデルは不倫相手の方の弟子でない方の弟子で牛尼瑞香というのがあったけど、弟子入り時期からして(牛尼瑞香は、息子が高校生の頃に来る弟子)、なんか違うなと思ってたら、実際には不倫相手の方の弟子。あの手のは目に付くようにだろうけど、断定して書くから困る。
ネタバレ予想でも三津と浮気して離婚すると書いてあって、三津登場時モヤモヤしながら見てしまった。実際は三津は夫の八郎を好きにはなるけど、その場にいては駄目と思い弟子を辞める。

良い子という人が多いけど、私には鬱陶しいキャラとしか思えなかったので、息子が高校生になるまでいるのは止めてと思った。三津は女だからと断られ続けやっと弟子にして貰えたと喜んでいたものの、見てて陶芸する気あるのか?と思ってしまい、あまり共感できなかった。ただこれは描かれていないだけで、ちゃんと手伝いはしているだろうけど。三津苦手からすると、それを差し引いても陶芸より八郎が占めていたように思うからモヤモヤする。
三津に好意的な人には、やる気がないとまで言われるのは不服で、ちゃんと見てとなるよう。私は作り手があえてではないのかと思う。弟子として陶芸と家事の手伝いに子供の面倒も見てなので、働いてはいたと思う。なのであくまで姿勢的なのもの。陶芸家として有名にな師匠に対して、才能が無い同士として才能がある人は傷付けるとか言うのは、八郎は気にしてなくても、傍から見ると同じ立場で見るのか凄いなと思った。見えないからどう取るかは見ている人次第とも言える。前作「なつぞら」でも同じドラマを見ていても感想が全く違った。
陶芸関係の人の三津関連のツイートが興味深い。

やっぱり三津が苦手

ドラマでは八郎は「喜美子の隣はしんどい」と言い、三津に癒しを感じる。言葉選びがあえてなのか、もしかしてと思わせた。結局、不倫はしない。
無自覚とはいえ八郎の好意からの態度だろうけど。美術の学校に言って学んで知識はあるものの才能がなく、喜美子は学べなかったのが対比になっている。ドラマだから見る側は良い子と分かっているけど、現実にいたら本当か振りかなんて分からない。役者さんの演技が何か苦手なのもあって、余計に三津が苦手に思った。




迷いがあった八郎への助けにはなったけど、もやっとするのは女の介入でなくても良かったんじゃという気持ちからか。取り方は自由なので、必要言うのも不要言うのも自由で。

略奪しても良い子なのか?

女が怖がる女代表「NANA」の幸子は惹かれていた章司に彼女がいると知って身を引こうとするも、それを言ったことで、いじらしさ全快で章司の心を鷲掴みその日のうちに肉体関係を持つ。二股になり彼女が目の前に現われたときには、幸子は思わず泣いて逃げ、章司は追い掛け抱き締めて、彼女に目撃され章司は捨てられる。二股でも良いと付き合い、結果的に自分だけのもの。わざとでないという話だけど、もし計算だとしたら怖すぎる。正直、章司が自分だとしたらぐらつかないと断言できる自信がない。そういう魅力的だと思う存在だからこそ怖い存在。彼女の我儘に振り回されていたといのもあるけど。実際の不倫でも「奥さんに悪いわ」と言って、奥さんが夫を詰ようものなら、不倫相手の株がますます上がるという。だからか悪い女でいる女の人のが傍目にはまだましにも思う。

才能ある奥さんの隣が辛かったようで、八郎は三津との会話で癒されていたとあり。参考にした神山さんの夫は奥さんばかりが入選するので嫉妬していたのもあり(元々学生時代も奥さんが一位で、意識していて奥さんは知らなかったというエピソードがあって、大人になって立場が変わって余裕があるうちは良かったのか、また再燃したのか)、お金が入るようになって遊ぶようになって、奥さんと不仲になったのが先かは分からないけど、そんな時に若い女性が先生先生と慕ってくるなら、ぐらつくのも分からなくはない。奥さんは夫を立てるタイプで、おしどり夫婦と呼ばれていたからこそ辛いものがあるけど。この頃の夫の奥さんへの仕打ちがなかなか酷い。時代からして、離婚は容易でないとき。子供のためにもと不倫する夫に耐え続け、夜中に一人作業してと想像するだけで辛い。そんなときに息子が言う「お母ちゃんがいたらいい」がジンとくる。

不倫した時、誠実そうな人ほど奥さんを悪者にする気がする。誠実でない自分が許せないから、悪くないと思い込みたいのか。どっちつかずだけど、奥さんも愛人どっちも好きな人のが良いようにも思えてくる。でも不倫中、罪悪感でやたら優しくなるのも腹立つけど、実害が小さいだけましな気も。一番良いのは不倫する前に、話し合うなりして離婚するほうが良いけど、不倫はしたいけど離婚したくないのが性質が悪い。まちがっても不倫を疑う奥さんに「頭が可笑しいんじゃない?」とか言わず、慰謝料確り払って真摯に謝罪がせめての希望。

夫の方の名前で検索するとクズとまで付くので数十年も前のことで、こうも言われてしまうのは朝ドラの影響が凄い。忘れた頃に叩かれるのか。ただ今現在は世界で個展開催するなど成功されており、お人柄も良いとの評判良いよう。想像だけど、おしどり夫婦と呼ばれるような夫婦で不倫して他の弟子が周知の中、すぐに離婚しないのは、今と違い男が有利な(今は叩かれるけど、以前は不倫された女、離婚した女というだけで非難される)時代、陶芸家としての嫉妬やらもあり、いわゆる愛憎的なものがあったとも。傍からは奥さんが夫を立てていると思われる行動も、妬んでしまう妻からされてはきつかったかもしれない。は今話題の東出さんもだけど、杏ちゃんが演技のアドバイスとして良かれとしても、あまり上手いとは言えない夫からしたらしんどいのかもしれない。ただだからと言って、DVや育児協力しないことを肯定はしないけど。
神山易久の再婚相手はユキ?現在の活動やその後は?【朝ドラ】
このサイトが、「事情があったのかもしれない」と、さほど悪くは書かれていない。それに現在80才越えているので本人は別として、傍からは流石に時効。

八郎と喜美子の夫婦について

熱々の時にも垣間見た夫婦の考え方の違いが大きくなっている。数年経っても緩和されていないから、互いに尊重すると言えば聞こえは良いけど、理解はし合ってなかったのか。八郎は口では「ほんまは作りたいんやろ?」と喜美子に陶芸するのを勧めるけど、才能あるのを目の当たりにするのも辛いという。自分で穴窯を作ろうと言って背中を押したものの、失敗して金掛かるからと有名になってからにしようと、今度は止める。喜美子の性格上、走り出したら止まらない。別居して反省でなく「ひとりも、ええなあ」と自由にできるとっむしろ突っ走る。信作が言っていた「そのうち爆発するで、今の喜美子は喜美子やない」が今に来てる。
ツイッターの感想見ていると、少し前まで三津が来たことで八喜美別れないでと応援していた人が、今の流れで喜美子が嫌だと言っていたりで、反応が面白い。あと今の喜美子の姿を見てから、別居でも良いとあったり。不倫で別れるのは嫌でも陶芸家としては有りという。

公式サイトのブログで最近の「今週のきみちゃん」が、なるほどなと思うことが書かれていた。

Vol.17で、喜美子は陶芸したいと八郎を応援したい、二つの欲があるとあって、父に従い夫に従うとかでなく、喜美子は今まで自らしたくて八郎を応援していたと思うと見方が変わる。
八郎も喜美子を応援したい気持ちと、陶芸家としての気持ちと二つの感情があるのかと。傍から見ると面倒な男だけど。この夫婦は話し合いと言いながら、互いに答えは決まっているから相容れない。
ツイッター以外でガールズちゃんねるの反応。


他の方の反応

ツイッターを見ていると、喜美子より・八郎より・武志よりとある。喜美子よりは今まで応援してたから八郎が応援(金稼げ)したら良いのに。八郎よりは、小遣い0は酷い息子の金を使うのは駄目、喜美子の言動が酷い。息子よりは、別居は可哀想。

八郎沼の人から見た感想もそうとも言えるなと思った。
八郎の小遣い0は、必要な分はそのつど出している形だろうし、何も言わないから渡してないだけではないのかと。喜美子も贅沢してない。夫婦なんだから形はそれぞれ。欲しければ言えば良いと思うけど、尻にしかれていたわけでもないのに。でもよく言う、使途を言わずに欲しいというのも分かる。
喜美子側からだと、夫が陶芸に専念できるように弟子の面倒も見て、夫を立てて困った時には良かれと思って個展を止めよう私が稼ぐと言い、夫が背中を押してくれてやりたいことをしようと思ったら失敗したけど挑戦しようとしたら夫が止める。一緒に考えたりしない。息子連れて家を出る。陶芸したら良いと言ったのは八郎なのに。となる。

夫が夫の為に互いに良かれと思ってしているから、この夫婦は根本的に合わない。喜美子は色々鈍いし、八郎は話さないし。八郎も喜美子のことを分かっているわけでもない。三津は芸術の才能は無くても、気が付くタイプではあった。鈍いから駄目とは思わないけど。

どちらかと言えば喜美子側。私はお金を使って経済を回すことに貢献するより、貯める方が好きなので、考えとしては八郎の言い分のが納得する。燃やすのに数十万円掛かる。しかも何度も失敗する。現実ですると言われたら、絶対に止めると思う。
でもこのドラマを見ていると、喜美子やっちゃえとなるから不思議。最終的には成功が分かっているからでもあるけど。子供の頃からの喜美子の苦労を見ているのも強い。八郎沼(八郎に嵌った人)の人らは、喜美子にきつくなりがち。あと出番が少なくなるのを悲しんでいる。

今後の話について

八郎の別居で、大部分は喜美子を止める為ととるけど、喜美子を自由にさせる為だというのがあって、そんな八郎なら良かったのにと思った。でもそれなら別居する必要はないし、傍で応援したら良いのにとなるので、やっぱり止めるためなのか。呆れて出たのか、離れて見守るのか、傍にいるのが陶芸家として無理なのか、よく分からない。喜美子が自分の言うことを聞けば良かったのか? 結局、聞かないからもう無理となるのか? 自分は傍にいないほうが良いと判断したのか? それはそれで切ない気もする。喜美子も縋らないのは、八郎の妻であることより陶芸家を取ったのか?
八郎の役者の人が、八郎は喜美子を愛し続けるとあって、展開を見ると今後の二人の関係性が気になるところ。
ドラマでは八郎は酷いことをしないので、母子の関係性がドラマとは違う印象に感じる。神山さんの場合は、夫の不倫で辛い思いして離婚して苦労して子育てしながら陶芸家。ドラマでは考え方の違いが大きく、傍からは喜美子が暴走した感じで離婚。形は同じでも子供心には違うだろうし。ドラマ的には浮気でなくて良かったとも思うけど。話的には浮気でドロドロのが、離脱もあるだろうけど盛り上がったかもしれない。でもそれだと八郎が酷い男になるしで難しい。

 

参考にしたという神山さんの話。ネタバレになる内容もある。

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